だが、彼の真価は高貴な貴公子役だけに留まらない。キャリアの原点には『獣電戦隊キョウリュウジャー』で培った過酷な特撮アクションの経験がある。身体表現の基礎を泥臭く徹底的に叩き込まれた日々が、現在の骨太な演技を支えているのだ。
その身体性とスタイリッシュな佇まいが劇的な化学反応を起こしたのが、映画『HiGH&LOW THE WORST』の小田島有剣役だ。金髪に眼鏡、気だるげな笑みを浮かべながらも、いざ戦いとなれば狂気を解き放つ姿は観客を熱狂させた。優雅さと暴力性という相反する要素をシームレスに同居させる技量は、この時代に稀有な才能と言える。