岩手・紫波町が世界に示す「消滅しない地方」の未来図——2026年、循環型まちづくりの最前線を歩くにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

紫波町の強みは、町内の森林資源と経済をダイレクトに結びつけた点にある。かつて外注されていたエネルギー費用は、町内の森林組合やチップ加工業者、地元金融機関へと回流する。資金が地域外へ流出せず、地元で循環する「ローカル・マネー・フロー」が完全に確立されているのだ。

「自分たちの町で切った木が、自分たちの冬を温め、地元の雇用を生む」。現場で働く林業関係者の言葉には、自負と活気が満ちている。環境配慮を単なるポーズで終わらせず、ビジネスとして成り立たせるこの冷徹かつ情熱的なロジックこそが、持続可能性の真の基盤となっている。