島の若者たちの間でも、パティシエへの関心が高まっている。
地元の高校には製菓コースが設けられ、基礎から専門技術まで学べる環境が整っている。卒業後は本土や海外で修業を積み、その後島に戻って開業するケースも増加中だ。Uターン組のパティシエは、外の世界で得た知識と技術を島の食材に応用し、新しいスタイルのケーキを次々と生み出している。
ベテラン職人から若手への技術継承も活発だ。店舗によっては、徒弟制度のような形で技術を伝える取り組みを行っている。黒糖の扱い方、島フルーツの選び方、季節ごとの仕込みのコツ。こうした暗黙知が世代を超えて受け継がれることで、奄美のケーキ文化は確かな基盤を築いている。