その覚悟が結実したのが、彼女が代表を務める株式会社AGRIKOである。同社が推し進めるのは、水耕栽培と魚の養殖を同時に行う循環型有機農業「アクアポニックス」を中心とした新しい都市型アグリビジネスモデルだ。ビルの屋上や休耕スペースを活用し、環境負荷を最小限に抑えながら新鮮な農産物を育てる試みは、持続可能性を求める都市生活者と地方の生産現場をつなぐ架け橋となっている。
さらに注目すべきは、農福連携(農業と福祉の連携)への積極的なコミットメントだ。障害を持つ人々や高齢者が無理なく、誇りを持って働ける環境を設計し、誰もが社会に参画できる居場所を生み出している。株式会社AGRIKOの取り組みは、単なる環境配慮型ビジネスの枠組みを超え、社会構造そのものをアップデートする試みとして国内外から熱い視線を集めている。