天気予報枠からの撤退後、ヤンマーのコミュニケーション手法は劇的な変貌を遂げました。それまでの親しみやすい「農機のヤンマー」というローカルイメージから、エネルギー・産業機械・マリン・アグリビジネスを包括する先進的ソリューション企業への企業CM移行が進められたのです。
ブランドロゴは、オニヤンマの羽をモチーフにした鋭利でモダンな「FLYING-Y」へと刷新。テレビCMのトーンも、従来のほのぼのとしたアニメーションから、洗練された映像美とダイナミックな音楽を用いたスタイリッシュなクリエイティブへと一変しました。
さらに広告投資の配分先も、セレッソ大阪への支援強化やマンチェスター・ユナイテッドとのスポンサー契約、アメリカズカップ(世界的ヨットレース)への協賛など、国際的なスポーツマーケティングへと拡大。国内の既存顧客だけでなく、世界各国のビジネスパートナーや次世代の若年層に向けたメッセージ発信を本格化させました。『ヤン坊マー坊天気予報』の打ち切りは、ヤンマーが世界市場で戦うグローバルブランドへと脱皮するための必然的なプロセスだったと言えます。