世界を炎で包み込もうと企む伝道者一味。彼らが追い求める「アドラバースト」を宿す者たちの存在の中で、彼女の位置づけは極めて特殊だ。聖陽教の修道女として祈りを捧げてきた立場でありながら、伝道者側の陰謀と密接に繋がる「八柱目」としての覚醒が描かれる瞬間は、作中でも屈指のサスペンスを醸し出している。
聖なる信仰と、滅びを呼ぶ邪悪な存在。一見すると相反する二つの要素が、彼女という一人の少女の中で交差する。信仰の象徴であった彼女が、世界を終わらせるための鍵として取り込まれていくプロセスは、読者や視聴者の胸を締め付ける展開となっている。