冷たい風がまだ残る3月の朝、平塚学園の野球部部室の前に、数個の巨大な段ボール箱が積み上げられていた。中身は、最新式のピッチングマシンと、選手たちの体をケアするための最先端リカバリーギア。そして、丁寧な筆跡で「怪我なく、夢の舞台へ」とだけ書かれた一枚の手紙だった。
学校側は公式なコメントを避けている。しかし、寄付された機材のメーカーや手配ルートを辿ると、ある大手スポーツ代理店を経由していることが判明した。その代理店は、かねてより野球界への造詣が深く、アマチュア野球の支援に熱心な「あの男」と極めて近い関係にある。沈黙を守る学校側の対応こそが、逆に信憑性を物語っている。