スポーツアニメのジャンルにおいて、諏訪部順一が果たした役割は極めて大きい。『テニスの王子様』の跡部景吾は、まさにその象徴だ。氷帝学園の頂点に立つ男として、「俺様の美技に酔いな」の決めゼリフとともに放たれた美声は、旋風を巻き起こした。キャラクターソングが日本武道館単独ライブを実現させるという前代未聞の快挙も、彼の圧倒的な歌唱力とキャラクターへの没入度があってこそだった。
一方で、『ユーリ!!! on ICE』のヴィクトル・ニキフォロフ役で見せた演技は、また異なるベクトルの輝きを放つ。世界選手権5連覇の生きる伝説でありながら、無邪気さと大人の色気を併せ持つ男。氷上の振る舞いとプライベートで見せる柔らかい語り口のギャップに、世界中のファンが酔いしれた。