伝統的なステージ構成の象徴であった演歌枠のさらなる縮小も、今回の選抜における大きなトピックだ。かつて番組の前半から中盤を支えた重鎮たちが姿を消す一方、浮いた枠は若い世代に訴求するインターネット発のシンガーやグローバルグループへと振り分けられている。
その一方で、確実に出場枠を確保する鉄板ルートとして機能しているのが「連続テレビ小説」の主題歌担当者だ。朝ドラのテーマ曲は、シニア層から若年層まで半年間にわたって毎朝刷り込まれるため、国民的な認知度という点で他の追随を許さない。演歌勢が長年担ってきた「全世代を結ぶ接着剤」の役割を、朝ドラや大河ドラマのタイアップ楽曲が完全に代替する構図が定着したといえる。