プラトニックラブを理解する上で混同されやすいのが、セクシュアル・マイノリティにおけるアセクシャル(無性愛者)やノンセクシャル(非性愛者)との境界線です。これらは「性的指向」に関する概念であり、「恋愛のスタイルや選択」を指すプラトニックラブとは本質的に異なります。
違いを明確に整理すると、以下のような特徴に大別されます。
・アセクシャル(Asexual):他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない(あるいは恋愛感情のみ抱く場合も広義に含まれることがある)。
・ノンセクシャル(Non-sexual):他者に対して恋愛感情は抱くが、性的欲求は抱かない。
・プラトニックラブ:性欲の有無や性的指向に関係なく、「特定の相手と肉体関係を結ばずに愛し合う関係性・交際形態」を選択している状態。
つまり、性的な欲求を自然に持つヘテロセクシャル(異性愛者)であっても、「相手の人間性を何よりも尊重したい」「今は身体の関係を持たずに信頼を深めたい」と願ってプラトニックな関係を結ぶケースは珍しくありません。自身のアイデンティティに基づく恋愛観なのか、パートナーとの合意によって選んだ関係性なのかという点が決定的な相違点となります。