まずは基本となる漢文の構造と正確な読み方を押さえます。『論語』全20篇の第一章である「学而(がくじ)篇」の第一章句です。
【白文】
子曰、學而時習之、不亦説乎。有朋自遠方來、不亦樂乎。人不知而不慍、不亦君子乎。
【書き下し文】
子(し)曰(いわ)く、「学(まな)びて時(とき)に之(これ)を習(なら)う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)遠方(えんぽう)より来(きた)る有り、亦た楽(たの)しからずや。人知(し)らずして慍(うら)みず、亦た君子(くんし)ならずや」と。
【現代語訳】
孔子はおっしゃった。「師や先人から教えを学び、折に触れてそれを自らの行動として実践・反復する。そうして身についていくことは、なんと喜ばしいことではないか。志を同じくする友がはるばる遠方から訪ねてきて語り合えるのは、なんと楽しいことではないか。世間や他人が自分の存在や実力を認めてくれなくても、不満を抱いたり腹を立てたりしない。それこそが真の教養人(君子)ではないか」。
学校教育の現場や定期テスト対策において、特に落とせない文法・語句のポイントは以下の3点に集約されます。
- 「子曰く」の読みと意味:「子(孔子先生)が言われた」の意。「子」は尊称。
- 「説」の読みと通仮字:「悦」に通じ、「よろこ(ばしからずや)」と読む。「うれしい、心から納得して喜ぶ」の意。
- 「不亦~乎」の反語句法:「また〜ならずや」と訓読し、「なんと〜ではないか(いや、大いに〜だ)」と強い肯定を表す。漢文文法における超頻出句法。