近代公園の歴史を語る上で欠かせないのが、ニューヨークのセントラルパークを手掛けた造園家、フレデリック・ロー・オルムステッドの存在だ。彼が19世紀に提唱した「都市の過密化から人々の心身の健康を守るための緑地づくり」という思想は、21世紀の現代社会においても色あせることはない。
現在、私たちが利用する最新の公園デザインにも、オルムステッドが重視した自然景観の連続性や、多様な人々を受け入れるオープンな空間設計が色濃く受け継がれている。デジタルデバイスに囲まれて緊張状態にある現代人にとって、意図的に配置された木々や起伏に富んだ芝生広場は、ストレスを低減させるための不可欠な処方箋なのだ。