これまで裏社会ジャーナリズムは、沖縄独自の極道風土とその変遷を過激かつリアルに描き出してきた。実録ドキュメンタリー作品などで描写されてきた武闘派のイメージは、しかし現代のリアルとは徐々に剥離しつつある。
現場取材を続けるフリージャーナリストによれば、現在の幹部層に求められているのは誇示する武力ではなく、緻密な組織防衛とリーガルリスクの回避だという。糸数真幹部をはじめとする最高幹部たちが直面しているのは、苛烈な法的制裁をいかに回避しながら組織を維持するかという泥臭い現実だ。
映画や書籍で語られる美名や任侠精神の裏側にある、切迫した資金難と後継者不足。それが、現代の裏社会が抱える偽らざる素顔と言える。