こうした一連のヒットは、出版業界全体の企画動向にも大きな変革をもたらしている。集英社や講談社といったメガパブリッシャーが主導し、かつての少女漫画や少年漫画という固定化されたカテゴリーの壁を打ち破るコンテンツを続々と投入。従来のターゲット層にとどまらない、大人の鑑賞に耐えうる深みを持った作品群が次々と誕生しているのだ。
現場の緻密な取材に基づいたリアルな医療描写と、人間のドロドロとした感情を排除せずに描き切る描写力。これらが見事に融合した作品群は、紙の単行本重版にとどまらず、電子書籍での長期的なバックリスト化に成功している。出版業界において「養護教諭×医療・心理」というテーマは、もはや一時的なブームではなく一つの独立した大人気ジャンルとなった。