そして、彼女の女優キャリアにおける頂点のひとつとなったのが、日本テレビで放送された連続ドラマ『星の金貨』だ。耳と言葉が不自由な主人公・倉本彩を演じた彼女は、セリフに頼らず、手話と表情だけで感情を表現するという極めて難度の高い役に挑んだ。共演した竹野内豊らとの切ない愛のドラマは、毎回高視聴率を叩き出し、日本中を涙させた。
自ら歌った主題歌『碧いうさぎ』は大ヒットを記録し、ミリオンセラーを達成。NHK紅白歌合戦では、歌いながら手話で歌詞を表現するパフォーマンスを披露し、多くの人々の記憶に深く刻まれた。セリフがないからこそ引き立つ彼女の圧倒的な目の芝居と純粋無垢な佇まいは、令和の視聴者が今見ても息をのむ美しさに満ちている。