関節ケアの主役といえば、長年サプリメント市場を牽引してきたグルコサミンやコンドロイチン硫酸が思い浮かぶだろう。しかし、最新の栄養生化学はさらに一歩先を進んでいる。軟骨基質の中で水分を抱え込み、クッションとしての弾力性を担う高分子複合体「プロテオグリカン」の存在だ。鮭の鼻軟骨などから抽出されるこの成分は、ヒアルロン酸を凌駕する保水力を持ち、細胞外マトリックスの修復を促すシグナル因子としても注目を集めている。
これらの成分を食事から効率的に補うには、単一の食材に頼るのではなく、軟骨の骨組みを作るコラーゲンペプチドと保水成分を同時に摂取することが肝要だ。鶏手羽先や軟骨の煮込み、豚骨スープ、牛すじ肉には良質なゼラチン質とアミノ酸が凝縮されている。これらに山芋やオクラ、納豆といったネバネバ食品を組み合わせることで、ムコ多糖類の補給を強力に後押しできる。