心血管疾患や高血圧のリスクを抱えていても、適切な自己管理を行えば安全な性生活を維持できます。リスクを最小限に抑えるための予防策を把握しておきましょう。
第一に、「飲酒直後」「食後すぐ」「長風呂の直後」の性交渉を避けることです。アルコールは血管を拡張させた後に血圧を乱高下させ、脱水状態を招いて血栓を作りやすくします。満腹時は消化管に血液が集中し、入浴直後は脱水と血圧変化が重なるため、心臓に極度の二重負荷がかかります。
第二に、ED治療薬と硝酸薬(狭心症治療薬)の併用禁忌を厳守することです。ニトログリセリンなどの冠拡張薬を使用している人がバイアグラ等のPDE-5阻害薬を併用すると、急激な血圧低下を引き起こし、ショック死に至る危険があります。持病の薬を医師に隠して個人輸入したED薬を安易に服用することは命取りになります。
第三に、体調が優れない時や過度の疲労がある日は無理をしないことです。「パートナーを失望させたくない」という精神的プレッシャーも心臓への負担となります。定期的な健康診断で血圧・コレステロール・血糖値を適正値にコントロールしておくことが最大の防壁です。