日本のドラマ史において、これほど長く、そして深く視聴者に愛されたバディが存在するだろうか。『科捜研の女』で沢口靖子演じる法医研究員・榊マリコと、内藤が演じる京都府警の熱血刑事・土門薫。二人が織りなす空気感は、もはや演技を超えた絶対的な信頼関係に裏打ちされている。
科学の力で真実を冷徹に追究するマリコと、足を使った地道な捜査と直感で人間の本質に迫る土門。互いの職分を尊重し、言葉少なに通じ合う二人の姿は、大人のプロフェッショナル同士の理想的な関係性として描かれてきた。東映京都撮影所の伝統ある職人技と京都の情緒あふれるロケーションの中で培われた沢口とのパートナーシップは、四半世紀にわたるシリーズの歴史そのものであり、日本のテレビドラマ史に刻まれるべき金字塔といえる。