かつては知る人ぞ知る隠れ家的な存在だった「粥や佐藤」だが、その名声は国境を越え、連日海外からの旅行者も詰めかけるグローバルな目的地となった。朝の開店前から整理券を求める人々が集まり、昼前には完売の看板が出されることも珍しくない。
時代が健康志向やマインドフルな食生活へとシフトするなか、身体を内側から優しく整える温かな一杯が、多忙を極める現代人の心と身体を強烈に引きつけている。単にお腹を満たすだけの食事ではなく、忙しい日常で忘れかけていた「食の原点」を思い出させてくれる特別な味覚体験として高く評価されているのだ。