訪れる客の実に8割以上が注文する看板メニューが、器からこぼれ落ちんばかりの「名物海鮮丼」だ。マグロの中トロ、ウニ、イクラ、朝締めのカンパチ、地魚が幾重にも重なり合い、どこから箸をつけていいか迷うほどの迫力がある。だが、取材班は常連たちの間でひそかに囁かれる「裏メニュー」の存在を突き止めた。
それが、市場の競り状況によって日替わりで登場する「本日の競り落とし裏盛り」だ。注文時に「今日の一番魚を別盛りで」と一言添えることで、通常の海鮮丼には載らない希少部位(マグロの脳天やカマトロ、限定入荷の白身など)を別皿の特製ダレとともに提供してもらえる。さらに、ご飯を半分残した状態でカウンターへ持参し「出汁割り」を頼むと、魚のアラから取った熱々の濃厚出汁を注いでくれるサービスも存在する。この二段構えの楽しみ方を知ってこそ、真の市場めし体験と言えるだろう。