朝8時、開店直後の静けさが残る2階イートインスペースへ足を運んだ。朝日が差し込む窓際のカウンター席で、2026年の新作として話題を呼んでいる店舗限定「ピスタチオ&グリオットチェリークロワッサン」と、看板のモーニングセットを実食した。
口に運んだ瞬間に響く、軽快で繊細な破裂音。極限まで薄く折り込まれた何層もの生地が、ハラハラとほどけていく。芳醇な北海道産発酵バターのコクと、自家製ピスタチオガナッシュの濃厚なナッツ感が舌先を包み込み、奥から覗くグリオットチェリーの酸味が全体を凛と引き締める。甘みに頼らない計算し尽くされたバランスは圧巻だ。
モーニング限定のクロワッサンサンドも見逃せない。程よく温められたサクサクの生地に、ハーブを効かせた自家製ポークパティとフレッシュなグリーンが挟まれており、酸味のあるスペシャルティコーヒーと完璧なペアリングを見せる。重厚な見た目とは裏腹に、驚くほど軽やかな後味を残して消えていった。