「まるで人として欠陥があると言われた気分だった」。今春、都内の指定自動車教習所に通い始めた大学2年生の女性(20)は、手元に届いた適性検査の結果表を振り返って唇をかむ。描かれたグラフの端には「警戒心が強すぎる反面、突発的な行動に走りやすい」「情緒不安定」との言葉が躍っていた。
教習所で一般的に導入されている「OD式安全運転適性検査」や「K-1型」などは、単純作業の連続(三角印をひたすら書く、数字の計算など)や、「他人の目が気になるか」「ついイライラしてしまうか」といった質問群で構成されている。問題は、その分析結果が時に過度な断定口調で出力される点だ。10代や20代の若者にとって、初対面の場で自らの性格を「事故予備軍」のように分類される衝撃は大きく、教習を受ける意欲そのものを削がれるケースが後を絶たない。