日本のソフトボール界を世界トップクラスへと押し上げた最高峰の存在、上野由岐子選手や、名将として知られる宇津木妙子氏の技術論には、ボール投球における根源的な真理が凝縮されている。ウインドミル投法とオーバースローという投げ方の違いはあるものの、エネルギーをボールの1点に凝縮させる体の軸の使い方や、下半身の蹴り出しのエネルギーを指先まで伝えるメカニズムは完全に共通している。
公益財団法人日本ソフトボール協会が推進する各種普及プログラムにおいても、幼少期からの「正しい体の使い方」の習得が重要視されている。レジェンドたちが実践してきた、軸足を力強く踏み込み、腰の回転を一瞬でロックすることで腕を加速させる動作は、新体力テストのソフトボール投げにもそのまま応用できる。単に手腕の筋肉を鍛えるのではなく、体幹と股関節をダイナミックに連動させることが、異次元の飛距離へと繋がるのだ。