北口のペデストリアンデッキを北へ進むと、突如として開ける緑の広場。「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」だ。2026年の開業から数年を経て、敷地内の樹木はすっかり根を張り、2026年の今では都市のオアシスとして完全に成熟した。
中央の広場を囲む低層店舗、120メートルに及ぶカスケード(階段状の水流)、そして屋上庭園。都心の高層ビル群のような圧迫感はどこにもない。訪れた人々は、芝生に腰を下ろしてテイクアウトのコーヒーを味わい、水辺で子供たちを遊ばせる。空が広い。この当たり前の解放感こそが、多摩の核都市における新しいランドマークの真骨頂と言える。
「休日にわざわざ都心に出る理由がなくなりました」と語るのは、近隣のマンションに住む30代の女性だ。「買い物のついでに空を見上げて深呼吸できる。そんな場所、山手線の内側にはなかなかありませんから」。