新宿西口思い出横丁のルーツは、終戦直後の1946年頃にできた闇市にまで遡ります。物資不足の時代に、比較的入手しやすかった牛や豚の内臓(ホルモン)を串焼きにして提供したことが、現在の焼き鳥やもつ焼き文化の礎となりました。当時は店舗ごとの仕切り板が薄く、路地に粗末な共同トイレしかなかったことから、親しみを込めて「しょんべん横丁」という通称で呼ばれていた歴史を持ちます。
1999年の大火災によって多くの店舗が被災したものの、店主たちと常連客の結束によって見事に復興を遂げました。2026年現在の思い出横丁は、新宿駅周辺の大規模再開発が進む中にあってもその景観を頑なに守り続けています。今や東京を代表する歴史遺産的グルメスポットとして定着し、昔ながらの常連客に加えて若年層や外国人観光客が肩を寄せ合って乾杯する、唯一無二のダイバーシティ空間へと進化を遂げました。