現代における若手社員の意識や職場環境は、ひと昔前と比べて大きく変化している。厚生労働省が公表した新規学卒就職者の離職状況調査や、株式会社リクルートが実施した就職意識動向調査によれば、入社1年目の離職理由や職場に対する不満の要因として「人間関係のギャップ」や「成長実感の乏しさ」が多く挙げられている。
特に近年は、IT・通信業界をはじめとする多様な業種でリモートワークやハイブリッド勤務が定着した。これにより、対面での何気ない雑談や先輩の作業を横で見ながら学ぶ「オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)」の機会が減少し、新入社員が孤立感や不安を抱きやすくなっている側面がある。
このような社会情勢を受け、企業側もオンボーディング制度の拡充やメンター制度の導入を進めている。新入社員が抱える不安は個人の資質によるものだけでなく、働き方の構造変化に伴う必然的な課題でもあるのだ。