Q1:健康診断で「洞調律」と書かれていれば、心臓病の心配は100%ありませんか?
A1:洞調律は「心臓のリズムを刻む電気信号が正常に出ている」ことを示す所見です。不整脈の観点からは極めて健全ですが、冠動脈の狭窄(狭心症)や弁膜症、ごく初期の心筋異常などは、安静時の心電図波形に現れないことがあります。胸痛や圧迫感などの自覚症状がある場合は、洞調律であっても循環器内科での心臓超音波(エコー)検査や運動負荷試験を受けることが推奨されます。
Q2:結果表に「洞性頻脈」とありましたが、ストレスを解消すれば治りますか?
A2:慢性的な心理的ストレス、睡眠不足、自律神経の乱れ、過度な飲酒・喫煙が原因である場合、生活習慣の改善や十分な休養によって正常な洞調律に戻るケースが多く見られます。ただし、貧血や甲状腺ホルモンの異常(バセドウ病など)、心機能の低下が隠れている場合もあるため、生活を見直しても安静時の脈拍が100回/分を下回らない場合は、内科で血液検査等を受ける必要があります。
Q3:健康診断の「洞性徐脈」と重大な病気「洞不全症候群」は自分でどう見分ければ良いですか?
A3:最大の判断材料は「失神・めまい・強い息切れ」などの自覚症状の有無です。通常の洞性徐脈では、脈が50回/分程度であっても日常生活でふらつくことは稀です。一方、洞不全症候群では脳血流が不足するため、急に目の前が真っ暗になる、一瞬意識を失うといった明確な危険サインが現れます。少しでも危険な症状を自覚した場合は、迷わず循環器内科を受診してください。
Q4:判定区分が「B(軽度変化)」で洞性不整脈と書かれていましたが、運動しても大丈夫ですか?
A4:原則として運動制限は不要です。洞性不整脈は呼吸に伴う正常な自律神経の反応であり、心臓病ではありません。運動を始めると交感神経が活発になり、むしろ呼吸性のリズムの揺らぎは消失してきれいな洞調律になります。健康維持のための有酸素運動や筋力トレーニングは安心して継続してください。