2026年現在、放送業界の自主規制はかつてないほど厳しい。誰かを傷つけない笑い、誰も不快にさせない表現。これらは社会的な要請であり、無視することはできない。だが、その結果として生まれた「毒にも薬にもならない笑い」に、視聴者は本当に満足しているのだろうか。
過激なイジりや体を張ったリアクション芸が影を潜めた結果、お笑い番組のダイナミズムは確実に失われた。芸人たちが窮屈そうにルールの中で立ち回る姿を見て、視聴者は「昔の方が面白かった」「今の芸人はつまらない」という感想を抱く。彼らの実力不足ではなく、システムが笑いの芽を摘んでいる側面は否定できない。