女児が姿を消したのは、普段通り友人と別れた直後の通学路だった。住宅街の一角にある交差点を過ぎたあたりから、彼女の足取りは完全に途絶えている。周辺に設置された防犯カメラの画像を精査しても、彼女が怪しい人物と接触した様子や、無理やり車に連れ込まれるような不審な挙動は映し出されていない。
「いつもと変わらない明るい様子で『また明日ね』と手を振っていた」。直前まで一緒にいた同級生の証言は極めて自然であり、自ら姿を消すような予兆も皆無だった。近隣住民によるボランティアの見守り活動が途切れる隙を突くかのように発生したこの事態に、地域の防犯・社会安全を担う自治会関係者にも強い衝撃が走っている。