お粥作りで最も多い失敗は「水分が足りなくなってペースト状に固まる」現象です。一般的な白粥であれば「米1に対して水5(全粥)」が定番ですが、小豆粥の場合は豆自体が吸水し続けるため、それでは確実に失敗します。検証を重ねた結果導き出された小豆粥の水加減黄金比は、「米1合(約150g)に対して、茹で汁+水で合計7〜8合(約1,260〜1,440ml)」の七分粥設定です。
鍋に洗って水気を切った生米、下茹でした小豆、そして計量した茹で汁と水を合わせます。強火にかけて沸騰したら、しゃもじで底を一度だけ優しく撫でて米の沈着を防ぎ、極弱火に落として蓋をわずかにずらして約30〜40分静かに煮込みます。ここで決してかき混ぜ続けてはいけません。米粒の表面にあるでんぷん層が崩れ、粘り気(糊化)が出すぎて重湯が濁る原因になります。
仕上げを左右する小豆粥の塩加減と味付けについては、火を止める直前、あるいは器に盛る直前に加えるのが鉄則です。米1合に対して天然塩小さじ1/2〜1(約3〜5g)が最も小豆の甘みを引き立てます。最初から塩分を投入して煮込むと、米の吸水が阻害され、粒立ちのふっくら感が損なわれてしまうため注意が必要です。