『白蛇抄』の前年、1982年に公開された名作映画『誘拐報道』における演技も見逃せません。実際に起きた誘拐事件を題材にした本作で、小柳ルミ子は主演の萩原健一(ショーケン)が演じる誘拐犯の妻・香取古香役を務めました。
貧困と絶望に追い詰められ、子どもを誘拐するという凶行に走る夫を支えながら、共犯関係の苦悩に苛まれる妻の姿をリアルに体現。劇中では萩原健一との生々しく切迫した濡れ場シーンも描かれ、追い詰められた男女の悲哀を見事に表現しました。
この演技によって、小柳ルミ子は第6回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞を受賞。業界内における小柳ルミ子の演技力の評判は決定的なものとなり、本格派女優としての地位を盤石なものにしました。