小池百合子氏の政治家人生に常に影を落とし続けているのが、1976年に卒業したとされる「カイロ大学文学部社会学科」の学歴詐称疑惑です。選挙のたびに週刊誌や文藝春秋等で特集が組まれ、元同居人の告発手記や、元側近による「エジプト大使館の声明文作成に関与した」という暴露が波紋を広げました。
小池氏自身は「カイロ大学が正式に卒業を認めて証明書を発行している」と一貫して主張しており、法的にはエジプト政府および大学当局の公式見解が盾となっています。しかし、なぜこの問題が何年も沈静化しないのかといえば、メディアや都議会での質問に対し、正面から質疑に応じず曖昧な答弁に終始する「政治姿勢の不透明さ」に都民が疑念を抱いているからです。
また、関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を歴代知事の慣例を破って取りやめ続けている問題でも同様の傾向が見られます。保守層への配慮と見られる一方、市民団体からの再考要請に対しては通り一遍の回答を繰り返すのみで、信念に基づいた明確な対話を行わない姿勢が、リベラル層・保守層の双方から「ポピュリズムに迎合して都合の悪い議論から逃げている」と受け取られる構造を生んでいます。