1970年代の歌謡界を語る上で欠かせないのが、西城秀樹さん、野口五郎さんと結成された「新御三家」の存在です。情熱的なロックスタイルの西城さん、卓越した歌唱力とギターテクニックを誇る野口さんに対し、郷ひろみさんは洗練された都会的なアイドル像と華麗なダンスパフォーマンスで独自のポジションを確立しました。
3人はライバルでありながら深い絆で結ばれており、当時の歌番組や雑誌の表紙を独占。郷さんは1974年の『よろしく哀愁』で自身初となるオリコン週間チャート1位を獲得し、単なるアイドルにとどまらない表現力豊かなボーカリストとしての評価を盤石なものにします。移動のたびに駅や空港が数千人のファンで封鎖されるなど、当時の過熱ぶりを物語るエピソードには事欠きません。