最高視聴率40%超を記録した大ヒット作『家政婦のミタ』での好演も記憶に新しい。崩壊寸前の家庭を温かく、時にコミカルに見守る叔母役を熱演し、重厚な物語に一筋の救いと息抜きをもたらした。感情を剥き出しにする場面で見せた涙は、観る者の胸を強く打った。
日本のテレビドラマの歴史を振り返っても、彼女のように明るい光と影の両方を自在に操れるバイプレイヤー兼主役級女優は極めて稀だ。単なる「可愛い女優」の枠を早々に脱ぎ捨て、泥臭い人間ドラマに飛び込む覚悟を持っていたからこそ、確固たる地位を築くことができたのだ。