中学校の中間・期末テストにおいて、『字のない葉書』は記述問題の宝庫です。光村図書をはじめとする教科書準拠の指導案や出題傾向を分析すると、高得点を狙うための「決まり文句」と「着眼点」が明確に存在します。
頻出問題1:「字のない葉書」を父親が妹に持たせた目的・理由は何か?
【解答のポイント】単に「便りを送るため」では不十分です。「まだ文字が書けない幼い妹でも、〇や×の印をつけるだけで自分の健康状態や安否を家族に伝えられるようにするため」と、文字が書けない年齢への配慮と安否確認の手軽さの2要素を盛り込みます。
頻出問題2:「裸足で土間に下りた」という動作から読み取れる父親の気持ちは?
【解答のポイント】「下駄を履く時間すら惜しいほど、やせ細った妹の姿を見て居ても立ってもいられず、世間体や父親としての威厳を忘れて駆け寄った気持ち」を言語化します。衝動性・無我夢中・威厳の忘却が採点キーワードです。
頻出問題3:作品の主題(筆者が伝えたいこと)は何か?
【解答のポイント】「戦時下という非常時において、普段は厳格で暴君のように振る舞っていた父親が見せた、不器用で深い家族愛と命の尊さ」。単なる「戦争の悲惨さ」だけでなく、向田家特有の家族関係の温かみと人間味を結びつけるのが模範解答の鉄則です。