箱根駅伝の歴史は、特定の大学が築く「一強時代」と、群雄割拠の「戦国時代」が交互に訪れるダイナミズムに満ちています。大正時代に端を発した本大会において、歴代通算の総合優勝回数ランキングの頂点に君臨するのは中央大学(通算14回優勝)です。戦後から昭和30年代にかけて前人未到の6連覇を達成した実績は、今なお色褪せない金字塔として刻まれています。
歴代の総合優勝回数上位校を見ると、伝統校の重みが浮き彫りになります。中央大学に次ぐのは早稲田大学(13回)、日本大学(12回)、順天堂大学(11回)と続き、これら4校が「2桁優勝」を達成している名門です。平成中期には「紫紺のタスキ」駒澤大学が平成常勝軍団として君臨し、平成後期から令和にかけては青山学院大学が独自のメソッドで圧倒的な強さを誇示してきました。
直近の戦局を振り返ると、青山学院大学と駒澤大学による「2強対決」を軸としながらも、出雲・全日本で結果を残す國學院大学や創価大学、城西大学といった新興勢力が上位へ食い込み、総合順位のトップ10争いは1秒を争う極限の消耗戦へと突入しています。報道各社の取材データや大会本部の公式集計からも、トップからシード権当落線上の10位までのタイム差が年々縮小傾向にあることが実証されています。