「繊細さん」とは、米国の心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人)の気質を持つ人々を親しみやすく表現した言葉です。公認心理師でHSP専門カウンセラーの武田友紀氏による著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』のミリオンセラーを契機に、自己理解のキーワードとして定着しました。
繊細さんには、心理学的に「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの根底的な特徴がすべて存在すると定義されています。
- D(Depth of processing):物事を深く考え、多角的に処理してから行動する
- O(Overstimulation):五感や感情への刺激を受けやすく、人一倍疲れやすい
- E(Emotional reactivity & Empathy):他人の感情に強く共鳴し、共感力が高い
- S(Sensing the subtle):かすかな音、光、匂い、他人の視線や機微に素早く気づく
自身が当てはまるかどうか、日頃の感覚を振り返る目安として以下の診断チェックリストを確認してみましょう。
- オフィスやカフェの話し声、タイピング音、強い光に強いストレスを感じる
- 近くにイライラしている人がいると、自分まで苦しくなり仕事に集中できない
- 一度に複数の仕事を頼まれると、混乱してパニックになりやすい
- 他人の小さな表情の変化や声のトーンから「怒らせたかもしれない」と深く勘ぐってしまう
- 休日や一人の時間がないと、気力や体力を回復できない
これらに多く当てはまる場合、病気やメンタルの弱さではなく、生まれ持った神経系の特性である可能性が高いと言えます。