線路で見かける桃太郎電車の正体!愛称の由来と吉備線との違いを暴くの最新情報を解説します。専門的な知識が詰まっています。

ネット検索やSNS上で頻出する最大の誤解が、「桃太郎電車に一度乗ってみたい」「切符はどこで買えるのか」という声だ。結論から言えば、日常で最も見かける「ECO-POWER桃太郎(EF210形)」に一般乗客が乗ることはできない。

前述の通り、EF210形は貨物コンテナ車を牽引するための専用「電気機関車」であり、客席は一切存在しない。貨物列車を「電車」と呼ぶ口語表現が定着しているため、旅客用の電車と混同してしまうケースが後を絶たないのだ。

一方で、「実際に乗れる桃太郎」も確実に存在する。その筆頭がJR西日本吉備線桃太郎線である。岡山駅と総社駅を結ぶこの路線は、2016年春に「桃太郎線」という公式愛称が制定され、車内放送や駅案内でも全面的に使用されている。ただし、走っているのは架線のない線路を進む「ディーゼル気動車(キハ40・47形)」であり、こちらも厳密な技術区分上は「電車」ではない。

さらに近年では、路面電車や私鉄各線で不定期運行される桃太郎電鉄コラボラッピング電車(コナミの人気ゲーム『桃太郎電鉄』の意匠をまとった車両)や、岡山電気軌道の観光電車など、第三の「桃太郎トレイン」も全国で散発的に登場している。目撃した車両がどれに該当するのかを整理しておくことが、混同を避ける第一歩となる。