ソーシャルメディアや各種コミュニティ上で共有されている当事者の生の声を集約すると、周囲からの「理解の乏しさ」によって二重の苦しみを抱えている実態が浮き彫りになります。
「会社のプレゼンでレーザーポインターやペンの先を自分に向けられると、内容が一切頭に入らなくなり脂汗が出る」(30代会社員・男性)といったオフィス環境での悩みや、「美容院で前髪を切られる際、ハサミの刃先が近づくだけでパニックになりそうになるため、10年以上セルフカットで済ませている」(20代女性)という切実な告白が多数見られます。
さらに深刻なのが医療場面です。「健康診断の採血時に血の気が引いて倒れてしまい、それ以来健診そのものを避けてしまっている」という声は非常に多く、これは医学的に「血管迷走神経反射」と呼ばれる生理的現象です。恐怖心から副交感神経が急激に優位になり、血圧や心拍数が低下することで脳貧血を引き起こします。
多くの当事者が「大げさだ」「我慢が足りない」と周囲に受け止められることを恐れ、症状を一人で抱え込んでしまう傾向にあります。客観的な知識を持ち、自分の状態を言語化できる環境を整えることが孤立を防ぐ第一歩です。