「食べる」という行為にとどまっていたお菓子のブランド体験を、「身につける」「会話する」という領域へシフトさせたこと。これこそが、明治が残した最大の功績かもしれない。従来のアパレルコラボやグッズ展開とは一線を画し、ハードウェアそのものを自社の看板商品に仕立て上げた手法は、マーケティング業界でもケーススタディとして高く評価されている。
製品を手にしたユーザーは、日常のなかで何度もブランドロゴや独特の造形を目にし、触れる。愛着は深まり、SNSを通じて二次情報が拡散し続ける。ハードウェアとIP(知的財産)の融合が生み出す可能性を、一粒のチョコ型イヤホンが見事に証明してみせた。