【現地取材】「きのこの山」イヤホンから2年、世界を驚かせたパロディガジェットが遺した真の革新の重要ポイントをご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

「食べる」という行為にとどまっていたお菓子のブランド体験を、「身につける」「会話する」という領域へシフトさせたこと。これこそが、明治が残した最大の功績かもしれない。従来のアパレルコラボやグッズ展開とは一線を画し、ハードウェアそのものを自社の看板商品に仕立て上げた手法は、マーケティング業界でもケーススタディとして高く評価されている。

製品を手にしたユーザーは、日常のなかで何度もブランドロゴや独特の造形を目にし、触れる。愛着は深まり、SNSを通じて二次情報が拡散し続ける。ハードウェアとIP(知的財産)の融合が生み出す可能性を、一粒のチョコ型イヤホンが見事に証明してみせた。