筆者が取材に訪れたこの日のメインイベントは、特設のローションリングで行われたスペシャルマッチ。ゴングが鳴った瞬間、会場のボルテージは最高潮に達した。足元をすくわれ滑り込みながらも、必死に相手のコスチュームを掴み合う両者。笑い声と歓声が交互にフロアを揺らす。
試合終盤、互いにボロボロになりながらもマイクを握り締め、意地をぶつけ合う姿には奇妙な感動すら漂っていた。単なる見世物ではなく、そこには確かな「魂のぶつかり合い」が存在する。観客は全員立ち上がり、勝者だけでなく敗者にも惜しみない拍手を送っていた。この一体感こそ、長年ファンを惹きつけてやまない理由だ。