受検者が最も留意すべきは、判定結果(リスク評価A~E)の解釈と、その後の行動様式である。厚生労働省が推奨する胃がん・大腸がん・肺がんなどの「対策型がん検診」は、有効性が科学的に証明された確実な医療アプローチである。
仮に検査結果で高いリスク(判定DやE)が示された場合でも、直ちに「がんである」ことを意味するわけではない。逆に、リスクが低い(判定AやB)と出た場合でも、100%がんが存在しないことを保証するものではない。これはあらゆるスクリーニング技術に共通する限界である。
したがって、高いリスク判定を受けた際には、自己判断で放置せず、消化器内科や呼吸器内科などの専門医療機関を受診し、CT、胃カメラ、大腸内視鏡検査などの精密な二次検診(確定診断)を受けることが不可欠となる。スクリーニング検査と標準医療の適切な使い分けこそが、早期発見の成功率を大きく左右する。