「足つけ神事」の舞台となる御手洗池の水は、地下から絶え間なく湧き出る清冽な地下水だ。真夏でも水温はおよそ15度前後。素足を水に沈めた瞬間、キリリとした冷たさが全身を駆け抜け、夏の火照りが一気に吹き飛ぶ。この禊(みそぎ)は平安貴族の罪穢れを祓う儀式に端を発し、かつて後醍醐天皇がこの池で手を清めた際に泡が吹き出た故事が、みたらし団子の発祥になったという伝承も残る。
御祭神として祀られる玉依媛命(たまよりひめのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の神徳を授かるため、参拝者は裸足になって池を進み、手渡されたローソクに火を灯して祭壇へ献灯する。ここで注意したいのが足元の段差と服装の選択。水深が膝下まであるため、裾をまくり上げやすいゆったりとしたパンツや浴衣の裾上げ用クリップが必須の携行品となる。