河川に囲まれ防災意識が極めて高い江東区において、避難所拠点となる中学校の果たす役割は重い。同校では地域住民や自治会、防災の専門家を巻き込んだ合同訓練や、生徒主導のハザードマップ改訂作業が日常的に行われている。
かつては守られる対象と考えられがちだった中学生が、ここでは明確な「地域の守り手」として機能する。避難所開設シミュレーションでは、生徒たちが高齢者や乳幼児連れの家族に配慮した動線設計を提案し、地域の大人が思わず舌を巻く場面もあった。自治会関係者は「中学生が地域の中心にいてくれるだけで、いざという時の安心感が違う。学校がコミュニティの要になっている」と力強く語る。