ネット上の匿名性とサイバー犯罪の凄惨さを描いた作品として記憶に新しいのが、テレビ東京系列で放送された『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』だ。キーボード一つで人の命や社会基盤を追い詰める匿名の悪意を描いたこの作品は、フィクションでありながら現実のサイバー事件と不気味なほど共鳴している。
重厚なクライムサスペンスとして制作された同作は、SNS上の誹謗中傷やネット私刑を題材にしつつ、ネット社会に潜む匿名集団の脅威を多角的に描写した。霞ヶ浦の事件が示した「誰もが標的になり得るリスク」と、ドラマが描いたテーマは地続きと言える。