かつて織物の街として栄えた山梨県富士吉田市。そのローカル輸送を支えてきた下吉田駅が、なぜこれほどまでに世界中の旅人を魅了しているのでしょうか。その最大の要因は、世界基準で「これぞ日本」と称賛される圧倒的な景観美と、昭和の情緒を色濃く残す街並みが徒歩圏内に凝縮されている点にあります。
改札を抜けると、目の前にそびえ立つ富士山の雄姿と澄んだ空気が迎えてくれます。駅周辺には、朱色の忠霊塔と富士山が共演する新倉山浅間公園をはじめ、富士山が通りの突き当たりにそびえ立つ本町通りの街並みなど、カメラを構えずにはいられない一級のロケーションが点在しています。
単なる通過点ではなく、降り立った瞬間から物語が始まるドラマチックな舞台設計こそが、旅情を刺激してやまない下吉田駅の真骨頂です。