疑惑が燻り続ける中でも、テレビ局は彼女を手放さなかった。TBSテレビで放送された冠番組『ズバリ言うわよ!』をはじめ、各局がこぞってゴールデンタイムの枠を差し出した。数字がすべてを決める民放各局にとって、瞬間最高視聴率30%超を連発する細木はまさに金の卵を産むガチョウだったからだ。
共演するタレントたちは彼女の機嫌を損ねぬよう平伏し、ディレクター陣は過剰な演出でその権威を増幅させた。裏社会との関係が囁かれようとも、高視聴率という免罪符がすべてを覆い隠した。芸能界とテレビ局が一体となって怪物を育て上げ、タブーをタブーのまま肥大化させた共犯関係。これこそが、彼女が長きにわたり君臨し続けられた構造的要因である。