日本整形外科学会の知見や臨床現場のガイドラインを基に、膝裏の不調が医療機関を受診すべきレベルにあるかを判定する基準を整理した。違和感を覚えた際は、以下の項目を順に確認してほしい。
まず、膝裏を指で軽く押した際に拍動性の強い痛みや局所的な熱感、皮膚の赤みがある場合は血管系のトラブルが疑われるため即座の受診が必要だ。次に、触れると明らかな球状の膨らみがあり、膝を完全に曲げ切ることができない場合はベーカー嚢腫の可能性が高い。また、朝の動き始めに関節が強張り、数分歩くと少し楽になるものの夕方に再び痛むパターンは、初期の変形性膝関節症の特徴的な兆候である。足先にかけてピリピリとした痺れが走るなら、坐骨神経から分岐する脛骨神経の圧迫も視野に入れなければならない。