『西部警察』を語る上で絶対に外せないのが、制作を手掛けた石原プロモーションの存在だ。大物スターである石原裕次郎がどっしりと構え、軍団のリーダーとして現場を引っ張る渡哲也が背中を見せる。その空気感は、単なる共演者の枠を超えた本物の「軍団」そのものだった。
若手キャストとして現場に入った加納竜にとって、石原裕次郎や渡哲也との共演は毎日が真剣勝負だったという。妥協を許さないダイナミックなロケーション撮影、何十台もの車両が爆破される爆音の中で、先輩たちの圧倒的なオーラに負けじと食らいつく経験が、役者・加納竜の骨格を強く作り上げた。