行政書士試験は、あらかじめ合格基準が明文化されている絶対評価の国家資格です。しかし、合否当落線上にいる受験生にとって最大の焦点となるのが合格基準点ボーダーと記述式の採点基準のブラックボックス問題です。
基本となる合格要件は以下の3点を同時に満たす必要があります。
・法令等科目の得点:122点以上/244点満点(50%以上)
・基礎知識科目の得点:24点以上/56点満点(40%以上・いわゆる足切りライン)
・試験全体の総得点:180点以上/300点満点(60%以上)
ここで議論の的となるのが、配点60点分(20点×3問)を占める記述式問題の採点実態です。大手予備校の講師陣や業界アナリストの間では、「択一式の全体平均点が高い年度は記述式の採点が厳格化され、択一式が極端に難化した年度は部分点が甘く付与される」という事実上の難易度調整弁として機能している実態が指摘されています。
また、過去の試験では問題の不備による全員正解(いわゆる没問)に伴う補正措置が取り沙汰されるケースもありましたが、行政書士試験において全体の基準点(180点)が下方修正される補正措置が発動されたのは2014年度試験などごく稀です。原則として180点の絶対ラインが厳格に維持されています。